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2009年8月

ディア・ドクター

伊野は、小さな村にある診療所の、たった一人の医者である。
その患者に対するあたたかい眼差しから、
村の住民は誰もが伊野に感謝と尊敬の念を抱いていた。
そんなある日、医大を卒業したばかりの相馬という研修医が村にやってくる。
相馬も、伊野とともに働き、その人となりに触れるにつれ、
医者として、人間として、伊野に憧れる気持ちが大きくなっていく。
そして、研修が終わったら、医者としてこの村に赴任したいと言うのだった。
しかし、伊野には隠している秘密があった。
鳥飼かづ子という女性の治療をきっかけに、
その秘密は隠しきれないものとなり、伊野は村から姿を消す……。

『ゆれる』で高い評価を得た西川美和監督の作品。
やはり今回も、Yahoo!レビューでは結構いい点数だった。

個人的には『きらきらアフロ』ファンなので、注目するのは笑福亭鶴瓶である。
試写会参加者を募集したり、松嶋に番宣のナレーションを担当させたりと、
番組内でもかなり力を入れて応援していた。
何よりも、鶴瓶が是非観てほしい(主演だから当然だが)と言っていたし。

結果、役者・鶴瓶はよかったと思う。
贔屓目なしで、素晴らしい存在感だったんじゃないだろうか。
もちろん、他のキャストも味のある人が多い。
特に八千草薫、余貴美子の二人は、うまいのは当然だけど、
どこか暗い影が覆っている雰囲気のこの映画にぴったりだった。

けれど、手放しで絶賛できるかと言うと、そうでもない。
言いたいことやテーマはすごくわかるのだが、あまり胸に響いてこないのだ。
オレがひねくれてるのかもしれないが、
「うまく作ってるでしょ?」みたいな感じがあって、
作品の肝である「ディア・ドクター」の「ディア」な部分が、いまいち伝わってこなかった。

また、演出意図のわからない部分が何箇所か。
ホームのシーンとラストは、本当にあれでいいのか?
ちょっとすっきりしないなぁ。

西川監督らしいと言えばそうだし、『ゆれる』のときもそうだったから、
結構この人の作品って多くの人に受け入れられるのだろう。
だけど、オレの好みの人じゃないのかもと思った。

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